倒壊の危険性がある擁壁の補修について

相談内容 倒壊の危険性がある擁壁の補修について

千葉・30代男性
自宅敷地の北側にある高さ約3mメートルの隣宅地を支える擁壁が、
今にも倒壊しそうになっております。
自宅は、擁壁から約0.5mしか離れていませんので、倒壊すれば、
当然、家屋が損壊してしまうため、不安を抱えている毎日です。

40年前に折半で施工したようなので、擁壁の所有は半々になると思います
(擁壁は、境界線上に、ちょうど半分になっております)。

つきましては、以下について、アドバイスを宜しくお願いいたします。

 1.倒壊してしまった場合、擁壁、自宅の修理費用は、折半なのでしょうか?

 2.隣宅の雨水は、擁壁側にある庭に集めて、自然浸透にしているので、
  長年の雨水浸透により、擁壁が痛んだものと思われます。
  再三、隣人には雨水浸透方法について口頭注意はしましたが、
  このことを証明するためには、どのような機関の調査が必要になるのでしょうか?

 3.もし、隣宅の雨水処理が擁壁崩壊の原因だったと証明できた場合、
  倒壊前の修理費用、または、倒壊してしまった後の修理費用の割合は、
  変るのでしょうか?

 4.倒壊を未然に防ぎたいので、補修費用を折半にすることについて
  申し入れたところ、お金がないから支払えないと断られました。
  しかし、当方だけの資力ではどうにもならない状況です。
  これからどう対応していけばよいのでしょうか?


□■アドバイス

私見ですが、今後は一切の交渉時には、書面を作成し、
隣地所有者の署名を頂いておいた方が良いでしょう。

  つまり、
   ●共同で費用負担を行った擁壁を、危険なので折半で補修したいと申し出ても、
    隣地所有者が危険を承知で断ったという証拠
  を残しておくことが重要だと思います。
  
貴方が交渉経過を残しておくだけでは不十分でしょう。
できれば打ち合せ書を作成して、隣地のサインを貰っておけば良いと思います。
なお、鮮明な録音が可能であれば、それも良いと思います。

「1.」については、基本的には、その通りなのでしょうが、
貴方が危険なので補修を必要とし、費用を折半で行うことを申し出たのに、
隣地所有者は断ったということになりますと、実際に被害が出た場合は、
隣地所有者の責任度合いが増え、そこには不法行為が有ったといえるかもしれません。
その場合は、隣地所有者に対して、損害賠償の請求も可能かと思います。

「2.」については、土建会社の構造計算専門の設計士ならば、可能かもしれませんが
(擁壁の構造計算書を見たこともありますが、私にはさっぱり解りません)、
このような調査を行う機関を私は知りません。

「3.」については、交渉によると思います。
証明できれば、当然、補修工事を請求することになるでしょう。
また、かなり早急な補修が必要な場合は、貴方が補修を行ってから、
隣地所有者にその費用負担を請求する方法もあるかと思います。

「4.」については、地元市町村の災害を未然に防ぐための制度資金みたいなもの
が用意されているかどうか、確認されてはいかがでしょうか?
 
世間一般的な話ですが、本来はその擁壁は
隣地所有者が単独で行うべき工事だったと思われます。
つまり、擁壁の下端が境界となり、擁壁は隣地所有者の敷地内に
隣地所有者の負担で設置すべきだったと思います。
過去の経過等は全く不明ですが、もし補修を行う場合は、
はっきりとそのように直すべきかと思います。

何故、そのような擁壁の設置を行ってしまったのか、
過去の経緯や約束事についても、良く調べてみる必要があると思います。
また、詳しいことにつきましては、
弁護士等の専門家にご相談された方が良いと思います

■資産→境界・越境
2008/10/02 21:00



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